書籍
奇跡のピアニスト舘野泉
内容紹介
約3年半の歳月をかけて執筆されたピアニスト舘野泉の評伝。今もなお人々を魅了し続ける奇跡のピアニスト舘野泉はどのような人生を歩んできたのか。幼少期から現代に至るまでの数々のエピソードに加え、舘野泉と親交のある人物へのインタビューも収録。舘野泉の集大成といえる評伝。日本語版は、舘野氏本人による監修のもと、貴重な写真も追加掲載される。
著者プロフィール
サリ・ラウティオ
Sari Rautio
フィンランドを代表するチェロ奏者の巨匠エルッキ・ラウティオのパートナー。本作が第一作目となる。フィンランド在住。
訳者プロフィール
五十嵐淳
Igarashi Jun
フィンランド国立タンペレ大学人文学部フィンランド文学科卒。同修士課程修了。専攻はフィンランド文学。慶應義塾志木高等学校や語学学校の講師、翻訳者を務めている。評伝の訳書にトゥーラ・カルヤライネン著『ムーミンの生みの親、トーベ・ヤンソン』(共訳、河出書房新社、2014)、カリ・ホタカイネン著『知られざるキミ・ライコネン』(訳・監修、三栄書房、2018)、『アイスマン キミ・ライコネンの足跡』(訳、三栄書房、2021)がある。
プロフィール
舘野泉
Tateno Izumi
1936年東京生まれ。1960年東京藝術大学を首席卒業。1964年よりヘルシンキ在住。領域に捉われず、分野にこだわらず、常に新鮮な視点で演奏芸術の可能性を広げ、不動の地位を築いた。2002年に脳溢血で倒れ右半身不随となるも、しなやかにその運命を受けとめ、「左手のピアニスト」として活動を再開。尽きることのない情熱を、一層音楽の探求に傾け、独自のジャンルを切り開いた。“舘野泉の左手”のために捧げられた作品は、10ヶ国の作曲家により、100曲をこえる。もはや「左手」のことわりなど必要ない、身体を超える境地に至った「真の巨匠」の風格は、揺るぎない信念とひたむきな姿がもたらす、最大の魅力である。
書誌情報
著者:サリ・ラウティオ 訳者:五十嵐淳|A5版|定価 3,000円(税抜)|ISBN978-4-910731-02-5|発行:みずいろブックス|発売:静風社