梁代の陶弘景が、『神農本草経』の基礎の上に魏、晋およびそれ以前の名医が記録した資料と、陶弘景の注釈を加えて完成した『本草経集注』は、『神農本草経』の最も早い時期の注釈本となります。本書はその『本草経集注』を家本誠一氏の訳注で総合的に解説し、第一巻では巻第一(序録)と巻第二(玉石の上品、中品、下品)、および神農本草経序(附録)、陶弘景傳を収載! 漢方薬の効果や性質をまとめた本草の原典として、薬学を学ぶ者には欠かすことのできない医籍全三巻中の第一巻。
『本草経集注』第二巻では、巻第三(草木上品)・巻第四(草木中品)・巻第五(草木下品)を収録。漢方薬使用の上で中心的な生薬である植物を総合的に紹介しています。家本誠一氏による詳細な注によって、漢方古典中の古典が現代医学の観点で理解できるよう解説。
『本草経集注』第三巻では、巻第六(蟲獣三品)・巻第七(果菜米穀有名無実)を収録。蟲獣の上品・中品・下品から、果物薬物、菜部薬物、米食薬物、有名無実物(玉石類・草木類・蟲類)の各上品・中品・下品を解説。巻末に便利な全巻索引を追加。
1923年11月、神奈川県横浜市に生まれる。1947年9月、千葉医科大学卒業。1951年4月、千葉大学医学部病理学教室に入局。4年間在籍して医学博士の学位を得る。1956年8月 横浜市において内科医院を開設。龍野一雄先生に就き、『傷寒論』『金匱要略』を学ぶ。 1960年4月より 井上恵理先生に就き、鍼灸、経絡治療を学ぶ。1971年10月より 柴崎保三先生に就き、『素問』『霊枢』を学ぶ。1982年、東京で「中国古典医学研究会」を設立し、『素問』『霊枢』『鍼灸資生経』『銅人兪穴鍼灸図経』を読む。横浜で「素問を読む会」を設立し、『素問』を読む。その後「傷寒論を読む会」を設立し、『傷寒論』『金匱要略』『神農本草経』を読む。2003年 「間中賞」(医道の日本社主催)を受賞。 著書に『霊枢訳注』『素問訳注』『傷寒論訳注』『金匱要略訳注』『本草経集注訳注』などがある。
第一巻||著者:家本誠一|B5判 並製 550頁|定価:7,700円(税込)|ISBN978-4-9907537-3-3
第二巻||著者:家本誠一|B5判 並製 700頁|定価:8,800円(税込)|ISBN978-4-9907537-4-0
第三巻||著者:家本誠一|B5判 並製 666頁|定価:8,800円(税込)|ISBN978-4-9907537-5-7
家本誠一の本